(2007年5月1日配信)より転載

呼吸法による発声で歌唱
 13人の研究生が合唱指揮者近藤直子氏(堀之内一)から約半年にわたり呼吸法による声を育てるエクササイズの指導を受けた。4月28日、「第一回研究発表会」が、わたなべ音楽堂ベルネザールで行われた=写真左=。
  近藤氏は、合唱指導に「呼吸法による声を育てるエクササイズ」を取り入れている。身体を楽器としてとらえ、深い呼吸から確信のある声を導くことを目標としている。
  この日は13人の研究生が、育てた声を歌にいかして発表した。
  出演者のほとんどが独唱は初舞台とあって、50人ほどの聴衆を前に胸の高鳴りがきこえてきそうな緊張ぶりが伝わったが、それぞれの個性をいかした歌い方が聴き手に心地よさを伝えた。最高齢の小海なを子さん(74)は、『遥かな友に』『母』の2曲をのびやかに歌った。「出来は80点かしら。自分の身体を知ることが大切、呼吸法の源は骨盤底にある等、教えていただいたことを忠実に本番に臨みました」と感想を述べた。
  また、音大卒業生の鈴木育代さん=写真右=は「学生時代はうまく聴かせようとテクニックを優先させていたような気がします。近藤先生のご指導を受けて、身体を伸びやかに使い、想いを載せた豊かな響きとして伝わるよう努めるようになりました」と話す。
  伴奏は角田恭子氏と増田佳代氏。
  主催は近藤直子インフォメーション・NAOコーラスグループ。

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