当団の令和6年の第26回演奏会は2月23日(金・祝)でしたが、同月2回目の3連休に当りました。当日は寒の戻りで冷たい小雨が朝から降りしきり、出鼻をくじかれた感があります。
それでも、多数のご来客があり、充実した演奏会を果たすことが出来たと思います。また、元日の能登半島大地震の義援金の呼び掛けも合わせて実施しました。4万5千円を超える金額が集まり、早速、会場のタワーホール船堀の受付の方にお届けし、江戸川区を通じて被災地に寄付させて頂きました(写真)。
さて、今回の大ホールは初めての演奏会場で勝手が分からず、本番を前に緊張もありました。まず舞台ではGPの際にそれぞれ立ち位置の違いで響きの違いが分かりました。反響板への音の当たり具合の影響です。また、演奏者の楽屋や控え室(4階)の動線の確認や、特に舞台と表方(5階)との連絡が客席を抜けるのが最短と分かったのが、まさにお客様の入場直前でした。
今回はプログラムもB5サイズでしたので、特にアンケートを配布しませんでしたが、表方をお願いした歓喜の演合唱団有志の皆さんから、終演後のお帰りの際に多くの方々から「良かった」との異口同音の声を頂いたとの報告があり、(やったね)と笑みがこぼれました。
バッハのモテットは各パートのフレーズのキャラクターが浮き出て、絡まり合う楽しさが伝わったでしょうか? モーツァルトのレクイエムは演奏と字幕の相乗効果があったでしょうか?
今後の個々の課題としては、歌詞の内容で多彩に変化する音色を作ることが大事だと思います。そのためには普段の練習から積極的に歌詞の意味を深く考え、声にして相手に伝えることを意識する、そのために必要な基礎を疎かにせず練習を重ねていくことが重要でしょう。
私達の声は日常的に感情や考えによって無意識に変化します。例えば怒っているのか、喜んでいるのか、悲しいのか、疲れているのか、何か後ろめたいことがあるのか、など声を聴くと分かるものです。歌の場合、日常で無意識に使っている声を、意識して使う必要があります。これは芝居と似ています。悲しいと考えてそれを言っても、歌い手がその歌詞の悲しみを感じていなければ、お客様には伝わりません。歌にはドラマが満載です。その声に触れただけで心に響くような合唱をお客様に聴いていただきたいですね。
3月から新曲の練習に入ります。J.ラターは現代の作曲家です。ハーモニーが多彩です。譜読みの段階から歌声に意識をもって取り組んでいきましょう。 |
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